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旧東ドイツ地域の保育園/幼稚園事情 〜 (株)東郷製作所 〜 |
TOGO SCHERDEL GmbHは2003年5月に愛知県の東郷製作所とドイツのスプリング メーカーSCHERDELとのジョイントベンチャーで設立されました。 TOGO SCHERDELはザクセン州の人口約14,000人のマリエンベルクという町にあります。 今回は、旧東ドイツ地域の保育園/幼稚園事情をお伝えいたしたいと思います。 このマリエンベルクには4つの保育園/幼稚園があります。 これらの保育園/幼稚園はいずれも全日制託児所になっており、乳児から小学校に 上がるまでの子どもを預かっています。 この全日制託児所システムは特に旧東ドイツに今でも残っています。というのも ベルリンの壁崩壊前の旧東ドイツの労働力は旧西ドイツとは違い、大変重要視され、 子育てに携わる女性までも大切な労働力であるとの考えに基づいていたからです。 当時の東ドイツ政府は子どもを安心して預けられ、仕事に専念できる環境を作りました。 ただし、資本主義国家のように豊かではなかったため、いくつか制限がありました。 例えば、地域によってばらつきはありましたが、最低で6人以上子どもが集まらなければ、 託児所の時間を通常6:00〜16:00から6:00〜14:00へ短縮していたようです。 旧西ドイツでは、今でも、朝7:00から12:00までのところが多く、昼食は家で取る家庭も 多いようです。もちろん、全日制託児所もありますが、旧東ドイツ地域とは比較にならない ほど少ないです。 ここマリエンベルクで120人近く収容できる大きい幼稚園では、学童保育の役割も しており、夕方小学生を受け入れ、夜遅くまで勤務している家庭を支援しています。 ただ、現在は家庭の事情で小学生が集まるのではなく、友達と一緒に宿題をしたい、 遊んでいたいから集まってきているそうです。 私の長女が通っている幼稚園では預ける時間を4時間/6時間/9時間から選択 できます。年齢により3クラスに分かれており、1クラス約14〜15人、計40人通ってきます。 通常は、園庭の砂場で遊んだり、雨の日は室内で工作をしています。毎週火曜日は 近くの体育館を借りてボール遊びをしたり、時には、父兄が協力し、バーベキュー大会を 行ったりしています。 娘の幼稚園は、6:00より登園可能で、8:00から朝食、11:30から昼食、その後昼寝、 14:00におやつがあり、その間遊んだり、工作したりします。お迎えは17時までとなって います。日本の幼稚園と違うのは、先生はあまり子どもと一緒に遊ぶことが少ないこと かもしれません。先生は常に子どもと遊ぶというより、子どもが安全に遊んでいるか、 怪我をしないか、注意を怠りません。また、食事時のマナーも厳しくしつけてくれます。 通い始めは、幼稚園に行きたがらなかった娘ですが、日増しにドイツ語にも慣れてきて 楽しく遊べるようになりました。 子どもを見ているとこのような環境に溶け込める柔軟性の早さに驚くと同時に自分も 見習う部分が多く発見できました。 |
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