海外短信


−イギリス−

イギリス教育事情

〜 椿本UK Ltd. 鶴薗隆規さん 〜
(− 樺ヨ本チエイン −)

前列右から5番目が鶴薗さんの娘さん

 椿本UKはイギリスの中東部ノッティンガムで1984年から営業を開始し、現在エンジン部品であるタイミングチェーンシステムの生産販売における欧州本部となっています。
 さて、今回は6年間3人の子どもがお世話になったイギリスの教育事情についてご紹介します。
 イギリスの義務教育は5歳から16歳までの11年間で日本より2年間長くなっています。小学校にあたるプライマリースクールは6年間、中学校にあたるセカンダリースクールは5年間です。また高校にあたるシックスフォームは2年間で、大学は3年間で卒業します。特徴的なのは公立校へ進めば義務教育期間はもちろん、高校の2年間も授業料は無料であることです。中学校からは選択・進度別授業となっており好きな教科を自分のペースで学べるようになっています。必ずしも学力偏重ではなく、個性を重視した才能を引き出す教育になっているようです。
 小学校3年でイギリスの現地校に編入した息子は、英語がまったく分からなかったので社会や国語の時間はお絵かきの時間になっていたようですが、気長に見守ってくれた先生や友達のお陰で「日本に帰りたくない」と言うぐらい現地に溶け込めました。
 また、忘れてはならないのが、週一回土曜日に通っていたダービー日本人補習校の存在です。国語、算数、日本文化に触れる貴重な一日であり、オアシスに通うかのように子供たちは日本語の世界で思いっきり羽を伸ばしていたようです。
 最後に、補習校の運営でお世話になった地域日本企業の皆様に家族一同深く感謝し、どこかで再会できる事を祈念して筆をおきます。



ダービー日本人補習校での運動会