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感謝祭と大バーゲン 〜 住友電気工業梶@〜 (− Judd Wire Inc. 渡邊寛之さん −) |
Judd Wire Inc.は米国北東部を南北に貫くコネチカット川の沿岸に広がる「パイオニアバレー(開拓者の谷間)」という地域の一角に位置しています。その名が示すように、かつてヨーロッパからの移民開拓者が多く住み着いた場所で、随所にヨーロッパの面影が見られます。 17世紀前半に、「メイフラワー号」でイギリスからマサチューセッツのプリマスに移り住んだ清教徒が激しい生活環境を克服して豊作の秋を迎え、助けの手を差しのべてくれた原住民のインディアンとともに収穫を祝ったのが、感謝祭(Thanksgiving Day)の始まりです。11月第4週の感謝祭は今もクリスマスとならぶ最大の行事であり、家族揃って七面鳥料理やパンプキンパイを囲んで祝います。 それとともに人々が楽しみにしているのは、感謝祭の翌日に催される大バーゲンセールです。この日は大半のデパートや専門店で、朝5時や6時から一斉に、一年でもっとも盛大なバーゲンが始まります。特に、格安のブランド商品を揃えた店が数十から百店舗以上も軒を連ねるアウトレットモールは人気があり、まだ日も昇らないうちから駐車場は大渋滞、モール内は家族連れでごった返します。背中にリュックを担ぎ、両方の手で旅行用の大きなスーツケースを二つ転がして、「これぞ収穫の秋」とばかりにバーゲンの成果品を次々と詰め込みながら店を渡り歩く猛者も見られ、この時期ならではの風物詩となっています。
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