海外短信 −中 国− |
中国の医療体制の現実 − 浙江特発制品有限公司 奥田さん − (〜 特殊発條興業梶@〜) |
先日、ある日系企業の中国人従業員が、バイクでの通勤途上、雪道をスリップして転倒し、病院に担ぎ込まれたことがありました。ケガの程度は重傷だったのですが、驚いたことに病院側は治療するのか否かを本人に問いかけたというのです。すぐに会社側から駆けつけ、病院の説明を聞いたところ、重傷故に万一のことがあった場合、治療代を払ってもらえるのかの確認がないと治療を行えない、とのことでした。さすがに救急車は金銭抜きで運んでくれたそうですが、何とも合理的なような冷たいような話ではありませんか。 このことは、後日私自身も身をもって体験することになります。風邪をひいて病院に行ったのですが、まず受付で初診問診票を10元で買います。これに書き込んで受付に行くと、受付料を払わされ内科の指定された診察室に行きます。ここで診察を受け、レントゲンを受けるよう指示されてレントゲン室に行くと、ここでもまたレントゲン料をとられます。最後に薬代を払って薬を受け取るわけですが、もしこの過程で支払いができなくなるとそこまでで終り、ということだそうです。 当地は中国各地のなかでも抜きん出て発展の急なところですが、このようなことを苦もなく受け入れてしまうことなどがむしろ発展の推進パワーとなっているのか、とも思います。 |
|||
病院 | |||
|