海外短信 −アメリカ− |
海外赴任者による現地工場風土・風習について 〜 叶野鉄工所 河野 勝紀さん 〜 |
会社の所在地はEast Tennessee のMorristownという小さな町で、日系企業が7社あり、隣の州のNorth Carolinaへは車で約1時間と州境に近いところです。 ここで私は、会社の立上げ及び検査員の育成、現地採用QAマネージャとの連携による品質の早期安定とシステム化を行ってきました。 赴任当初は、南部ということもあり、住んでいる人たちはかなり保守的だと聞いていましたので、従業員とのコミュニケーションを一番に、と考え接しました。 私の立場がコーディネーターということもあって、社内の従業員とのコミュニケーションも次第に取れるようになり、会社でのイベントも多く開催されました。最初は、サンクスギビング・クリスマス・ハロウィンなど大きなイベントだけでしたが、年が明けてからは、何かにつけてパーティを開いて各自で食べ物を持ち寄り、ランチを食べるようになりました。 日が経つにつれ彼らから“学びたい”という姿勢がみられ、彼らの口からは、「なぜ?」という言葉が出るようになって、当初聞いていた保守的だというところは、次第に私の中で疑問になりました。 コミュニケーションも片言英語の身振り手振りから、そこそこ会話ができるようになり始めたころ「このことをこのようにしたいけど」などと言うと、「私がやります。」と答えが返ってくるようになりました。 たまたま、私が赴任した地域が良かったのか? 採用された従業員たちが良かったのか? 接し方が良かったのか? よくわかりませんが、仕事以外でも現地の人とのコミュニケーションが取れ、大変良い経験が出来たと思っています。 |