海外短信


−インド−
多様性の国

潟\ミック石川 北野 猛さん


北野 猛さん

 当社のインド合弁会社SSLは、ニューデリーから南へ約30kmのところにあります。緯度は奄美大島とほぼ同じで、海からは1000kmも離れた内陸の都市です。このため、1年を通じての温度差が激しく、気温5℃から50℃近くまで体験することがあります。  
 仕事をする上で日本と違う点は、仕事の分担がはっきりしていることです。自分が汚した床でも、掃除の担当者を呼び、掃除させます。これはカースト制度の名残というべきものであり、日本的な発想で強要しないようにしています。文化が違うと価値の基準も変わってきます。
 こちらでは宗教が生活の中に生きていて、イスラム教の人が営業する商店では、お祈りが終わるまで待たされたこともあって、お客様は神様ではありません。また、工場でも時々祈りの儀式があります。  
 単一民族の日本と違い、インドは気候、人種、宗教、言語等が非常に多様です。さまざまな宗教を生みださずにはいられない歴史と風土、混沌としたような悠々としたような有り様が、合理性のみの追求に矛盾を感じる人々を惹きつけてやまない国です。皆さんもぜひ一度お越しください。



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