海外短信


−タイ−


タイランド駐在を終えて

〜堀江金属工業梶@武内國雄さん〜


武内國雄さん

 1996年から9年間にわたるタイランド駐在を終え、本年6月に帰任した。
 タイは皆さんもご存知のとおり、自動車産業を中心に順調に発展し「アジアのデトロイト」の呼称にふさわしい様相を呈している。
 さて、タイの人々は国王を敬愛し、仏教に深く帰依する勤勉な国民である。また「微笑みの国」と称されるとおり、心おおらかな国民でもある。国民性を象徴する『マイペンライ』の言葉を随所で耳にする。直訳すれば「気にしない、問題ない」を意味しているのだが、単なる挨拶言葉、怒りや相手への気遣いなどの幅広い感情表現に使われており、日本人も重宝して口にしている。また、タイの人々は大のお祭り好き。私も水掛祭り、ローイカトーンなど全国的なお祭りをはじめ、蝋燭祭り、象祭りの地域祭礼など多くの祭りを目の当たりにし、豊かな国民性に触れる得がたい体験をした。
 「相手国の文化・風習に習熟し、相互信頼のもと協調・融和に努め、良き企業市民として地域社会に根を張ること」が企業の海外展開における成功要因の一つであることを9年間のタイ駐在を終えて確信した次第である。


現  地:タイ
法人名:アスノホリエタイランド(AHT)
帰任後:堀江金属工業梶@専務取締役 武内國雄