2005年 年頭のご挨拶

〜  協豊会 会長 加藤 順介  〜



加藤会長


新年、明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
年頭にあたり、一言ご挨拶申し上げます。

世界経済、日本経済の先行きは、一部に回復基調もみられますが、いまだ不透明感が残っております。
世界経済について見ますと、牽引役である米国経済の減速、高度成長路線を走っていた中国の経済引き締め、混迷する中東情勢、更には原油価格高騰と素材・原料価格など不安材料が懸念されております。

日本経済は、金融機関や流通、商社、不動産などの不振業種の構造改革は、リストラの徹底や企業再編などを経て一定の成果を上げ、着実な回復を見せており、又、個人消費も回復傾向にあるものの経営環境は、決して楽観できる状況にはありません。

自動車業界では、各メーカーとも全世界に生産拠点を拡大し、グローバル且つボーダーレスに最適地生産を進めておりますが、日本車メーカーでは上位とその他メーカーとの格差が顕著となり、また米国に於いてはビッグ3の一角が崩れつつあります。
このような状況下、自動車は更なる品質向上、安全・環境への取組み強化等、
グローバルレベルでの企業間競争は益々、激化するものと思われます。

トヨタ殿では全世界シェア15%を目標にした2010年グローバルビジョン達成のため、全世界への生産拠点の拡散を進められておりますが、我々サプライヤーも、調達方針である「原点を究め、革新で勝ち取ろうグローバルNo.1」のスローガンのもと、マネージメント・人材育成をベースに「品質」「技術」「原価」「グローバル」の4本柱の目標達成に取組んでおります。

私どもサプライヤーの使命は、「最も良いものを」「最も安く」「最もスピーディー・タイムリーに」お届けできる国内外での体制整備はもちろんのこと、「2010年
グローバルビジョン」を念頭において、トヨタ殿との課題の共有化と双方向コミュニケーションを図って行くことであります。

一方、協豊会では、トヨタ殿調達方針の重要経営課題と会活動との有機的な連携を
図ることを重点目標に活動を展開してまいりました。
経営者懇談会では春・秋の2回「品質問題」を最重要課題として取り上げ、トヨタ調達役員殿と各社トップとの意見交換をして頂きましたが、改めて「モノづくりは人づくり」の精神を認識、各社での取組みを進めております。
また、テーマ研究部会では、「グローバル人材育成」「モノづくり」「固定費改革」
及び、そのベースなる「安全」「環境」含めた全般を研究テーマに取り上げ、会員各社への横展並びにトヨタ殿への提言を含めた研究活動を進めるなど、より充実した活動
ができたものと思っております。

本年は協豊会一元化から7年目を迎えますが、今後もトヨタ殿と高い志を共有し、
一層の双方向コミュニケーションを図りながら、協豊会が「世界最強軍団」の、サプライヤー集団として、時代に即応した活動を続けてまいりますので、会員各社の絶大なるご支援、ご協力をお願い申し上げます。

最後になりましたが、トヨタ自動車殿並びに会員各社のより一層の発展を祈念いたしまして、新年のご挨拶とさせていただきます。

協豊会タイム